女風におけるNG行為とは? ~「本番行為」編~

こんにちは、元セラピストの湯藤レイです。

前回はキャストとお客様がお店を通さずに会う「裏引き」について説明しきました。特に風俗利用を始めたばかりのお客様が、意図せず裏引きに巻き込まれてしまうパターンと、その対処法については、是非読んでいただきたいと思っています。

 ⇒前回の記事はコチラ

さて、今回も、前回に引続き、女性用風俗を含む風俗業界におけるNG行為について述べていきます。

今回のテーマは、少し調べれば必ず目にするこのワード、「本番行為」。

「本番行為」とは何か、「本番行為」をしたらどうなるのか、について説明した後で、「本番行為」について僕が思うことを語ろうかと思います。

公の場で口にすることがタブー視されているような内容だからこそ、敢えてぶっちゃけさせていただきます。

「本番行為」とは?

風俗業界でよく使われる「本番行為」という言葉。また、同じような意味で、「基盤」「円盤」という言葉も使われます。これらの言葉の意味について説明します。

まず、「本番(行為)」とは、挿入行為を指します。一般的には、男性器を女性器に挿入することを指しますが、男性器を男性に挿入することも指すこともあります。

「基盤」は、概ね「本番」と同じ意味です。「本」から棒を1本とると「木」となるので、「キバン」→「基盤」と派生したという説が有力ですが、詳細は不明です。何故棒を1本とるのか、棒が無いのであれば挿入できないのでは、と僕自身思いましたが、日本語ってそういうとこありますよね(笑)

そして、「円盤」は、「円」=お金が発生する「基盤」、つまり挿入行為を介してお金をやりとりすることを指します。それぞれ微妙に意味は異なりますが、ざっくりと挿入行為を意味するのだと理解しておけば大丈夫かと思います。

なぜ「本番行為」がNGとされるのか?

次に、「本番行為」が何故NGとされるのかについてお話していきます。

「本番行為」が違法だから、と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、これは半分正解です。半分……と言ったのは、違法ではあるものの、「本番行為」をした当人達が罰せられることはないからです。

これ、実は知らない人が多いのではないでしょうか?

違法というからには、対象となっている法律「売春防止法」を見てみましょう。

売春防止法第1条
「法律は、売春が人としての尊厳を害し、性道徳に反し、社会の善良の風俗をみだすものであることにかんがみ、売春を助長する行為等を処罰するとともに、性行又は環境に照して売春を行うおそれのある女子に対する補導処分及び保護更生の措置を講ずることによつて、売春の防止を図ることを目的とする。」

処罰の対象となっているのは「売春を助長する行為等」であり、売春行為自体が処罰対象でないことが見て取れます。これは、条文にもある通り、売春を行う人は補導・保護更生の対象であるため、であると言われています。

では、ここでいう売春とは何を指すのか?

続きを見ていきます。

売春防止法第2条
「この法律で「売春」とは、対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交することをいう。」

売春の定義は、このように示されています。つまり、対償(=対価)を受けて性交をすると売春にあたるということですね。これはまさしく、風俗における「本番行為」と重なります。さらに続きを見ていきましょう。

売春防止法第3条
「何人も、売春をし、又はその相手方となつてはならない。」

これは売春行為自体に対する規定ですが、先ほども述べた通り明確な罰則が設けられていません。(このような規定を「訓示規定」と言います。)

もちろん、相手が未成年の場合は、児童買春となるので刑事処罰の対象となります。

では、風俗における「本番行為」で処罰が与えられる行為は何なのか。

簡単に言うと、「売春を目的としてその行為を斡旋したり、利益を得たりする行為」です。すなわち、売春行為が行ったキャストが所属している風俗店、ですよね。

以上をまとめると、「本番行為」がNGとされる理由は、お店が摘発される可能性があるから、です。可能性、と濁したのは、店が売春を目的としていたかどうか、つまり売春が行われていることを認知していたかどうか、が関係してくるためです。これがいやらしいところで、つまり店側が「本番行為」の事実を知らなかったと言えば、法に触れていないということもできます。

ちなみに、店舗型の風俗店における「本番行為」について過去の判例を見ると、「店側が知らなかった、というのは通用しない」と最高裁により否定されています。つまり、現場を押さえられたら終わりです。

しかし、無店舗型の場合、どうなるかは分かりません。状況によっては、店側が言い逃れできるかもしれませんが、店にとってかなりリスクは高いですよね。

「本番行為」について思うこと

ここからは、僕が「本番行為」について思うことを語っていきます。

実際のところ、「本番行為」は多くの店が表向きにはNGとしているものの、黙認しているのも事実です。これは、前回触れた「裏引き」との大きな違いだと思います。

ここで、お店、キャスト、利用客それぞれにとってメリット・デメリットを整理すると、以下の表のようになります。もちろん、どちらかからの本番行為の強要があった場合は、それは紛れもなくレイプです。風俗だろうが、プライベートだろうが、レイプは犯罪です。

本番行為によるメリット/デメリット

表を見ればわかるように、キャストが圧倒的にメリットを享受していることが分かります。しかし、違う視点から考えれば、誰にとってもデメリットを受ける”可能性”しかないわけですね。

これこそが、「本番行為」が水面下で蔓延している理由だと思います。

キャストとお客様間に同意があり、かつ外にバレなければいいのですから。

でも、本当にそうでしょうか。

僕は、「本番行為」反対派です。

いや、まぁ反対も何も、そもそも違法行為なんですけどね。

利用客に対して言いたいのは、あなたの「まぁいっか」が店を潰し、キャストを路頭に迷わせるということ。せっかくお金を払ってサービスを受けているのに、お金を払っていることで違法行為になるって、めちゃくちゃもったいないですよね。むしろ潰したい店がある場合は、「本番行為」の証拠を残し、警察か何かにその事実を伝えるのもいいかもしれませんね(笑)

キャストに対して言いたいのは、以下3点です。

 ・女に飢えた出会い厨は今すぐセラピストを辞めろ
 ・外見、雰囲気、スキル等でお客様をとれないからといって、挿入に頼るな、甘えるな
 ・お客様がもし潜入捜査官だったら、といつも考えろ

女風の第三者組織を立ち上げて、お客様に扮した潜入捜査官を各店舗に派遣し、実態を把握して公表とかしたら面白いことになりそうですね。

これを聞いて、背筋が凍ったキャストや店は、日ごろの活動を見直してくださいね。あなたがしていること、違法ですよ。

以上、NG行為「本番行為」編でした!

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この記事を書いた人

湯藤レイ
湯藤レイ

女性用風俗セラピスト。
Twitter裏垢男子、ウリ専キャストなどを経験し、女風業界の門戸を叩いた。
主に「ぶっちゃけセラピスト」コーナーにて筆を執る。
(たまに座談会等のMCなんかもやります)